『涼宮ハルヒの消失』

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映画を見ながら思ったこと

朝倉涼子の登場シーンが、壮大な曲にスローな演出で、ラスボスが出てきそうな雰囲気で笑った。キョンに迫られる消失長門がエロい。絶望を感じていたキョンが、向こうから歩いてくる長髪のハルヒを見つけるシーンは、もっと感動的に感じるかと思ったけど、けっこうあっさりしていたかも。無感動なハルヒが、ファミレスで満面の笑みを見せるシーンがすごい好き。キョン消失長門と対面してから、キョン世界での独白があるけど、あそこはもっと短くしてもいいと思う。無駄に長く感じた。キョンが、寝袋で寝ているハルヒの顔をさわるシーンが好き。エンディングの歌で、映画館内が水を打ったように静かで、身じろぎするひとさえいなかったのに感動した。

雑感

今日見に行った映画館は、毎回満席になっていて人気のほどがうかがえます。

シナリオや展開については、おおむね原作通りなので、特に書くことはありません。

自分の場合、小説の『消失』を二回読んでいたり、アニメを全話みたり、『ハルヒ』の前知識が多くあるからいいんだけど、映画だけを見たひとには理解出来ない伏線が多くあっただろうと思う。当然のことだけど。特に、文芸部にSOS団のメンバーが全員集まって、キョンがエンターキーを押したあとの話は、よくわからなかっただろうな。キョンハルヒを選ぶのか長門を選ぶのかって選択をしていると誤解するのも仕方ないのかも。

劇場で見るべき作品かというと、家のテレビで見ても良いように感じます。映画のスクリーンにハルヒの顔面がアップになったり、部室でSOS団が会議をしているシーンを見ても、あまり意味がないというか。映画館で見るにはスケールがやや小さいかもしれません。

緻密なシナリオ、伏線、ハルヒ長門などの魅力的なキャラクター、耳に残る音楽、完全に実写な背景、それらが一体になった良い作品だと思います。