Another 第12話 「Stand by oneself -死者-」

この記事には結末に関するネタバレが書いてあります。

最終話。いい最終回だった。途中まで赤沢さんが死者なんだと勘違いしていた。完全に無駄死にしてしまった。いいキャラだったからこそ死んでしまったのかもしれないが。主人公が過去に赤沢さんに会ったことを覚えていないって部分から、赤沢さんが死者だと思ったが、死者のせいで恒一くんの記憶が改ざんしていたことによるものだった。

死者は副担任の怜子さん。怜子さんが副担任だったことに、なんとなく違和感があったんだけど、WikipediaのAnotherページ叙述トリックを読んで納得した。怜子さんっていとこのお姉さんという印象が強かったから、副担任に違和感があった。しかも表示名や声優名にもトリックがあるとは、おみそれした。この設定ひとつとっても、物語の深さやつくり手側の本気さがうかがえる。

館の火災が延焼し、逃げる生徒たちも、次々に死んだり殺されたりしていく。鳴を追った赤沢は、鳴を殺そうとするが、恒一が止めにはいる。落雷によって割れた窓ガラスが降り注ぐ。赤沢は恒一と初めて会って、恒一に手をとって立ち上がらせてもらったときのことを回想する。ガラスが刺さった赤沢は、火災の爆発に巻き込まれる。裏庭に出た鳴は、死者を殺そうとする。三神怜子が死者だと鳴は言う。怜子は一年半前に、前回の災厄で死んでいた。恒一は怜子が死んだことを思い出す。怜子を死に返す。「さよなら、お母さん」。エピローグ。恒一と鳴は三神の墓参りをする。

「僕たちもこれから、だんだんと忘れていくのかな。あの合宿のこと、四月からのこと、三神怜子にまつわるいろいろなこと。その全部」
「そんなに忘れたくない? ずっと覚えていたい?」


「終わったんだよね?」

微笑む見崎鳴。

勅使川原と望月は「3年3組の後輩たちへ」というMDを掃除用具入れに隠す。おわり。

全体を通して、非常に良質なアニメだった。このアニメを見られて良かった。実写劇場版の公開をたのしみに待っています。

『Another』全話の感想

「Another」 - 萌え的メモ