人類は衰退しました 第01話 「妖精さんの、ひみつのこうじょう」

作品の持つ雰囲気がすごくいい。原作は第三巻の途中くらいまで既読。原作の話にこだわらないでアニメのシナリオを書いている。オリジナル要素を入れたところで、設定が壊れるような世界じゃないのがいい。ほんわかした日常とさらっと黒い内容を混ぜた感じ。声優はわりとベテランを使って安定しているし、エンディングの伊藤真澄を使う選曲も、このアニメの雰囲気に良くあっている。街にいるひとの数が思ったよりも多くておどろいた。主人公くらいに若いひともいるし、物資がないことをのぞけば、そこまで衰退してはいないんじゃないかと感じる。

人類が衰退して幾年。地上は体長十数センチ程度の妖精さんのものになり、人間は一線を退いた。国連調停官のわたし(中原麻衣)は、切りすぎた髪を気にしながら、にわとりを食肉加工するように頼まれる。少女たちに先生と呼ばれにわとりに手をかけようとするが、逃げられてしまう。夜。妖精さんたちに物資がなく、おかしはつくれないと話す。翌日以降、ようせい社の缶詰が街に出回る。その調査のためようせい社へ行ってみると、全自動の機械で食品を製造していた。ようせい社には何が隠されているのか。つづく。

超常的なシナリオに、ほんわかした雰囲気。それなりに期待しているアニメです。