氷菓 第03話 「事情ある古典部の末裔」

つづき。喫茶店にて。千反田は折木に、自分が子どもの頃に聞いたおじの言葉を思い出させてほしい、とお願いする。おじは古典部で活動していて、古典部に手がかりがあるかもしれないから、千反田は古典部に入部した。おじの言葉を聞き大泣きした記憶があると言う。折木は自分に出来る範囲で思いついたことを話すと千反田に約束する。折木の姉からの手紙で、古典部の文集が薬品金庫にしまわれていることを知る。古典部は部室を移転しており、薬品金庫は生物準備室においてある。生物準備室へ行くと、遠垣内将司があせった様子で千反田たちを出迎えた。薬品金庫を出すのをしぶる遠垣内の不審さに、折木は推理する。遠垣内は部室でたばこを吸っていたためにあせっていた。文集は無事古典部へ届けられる。千反田は、文集「氷菓」第二号を読み、四五年前に古典部でおじに関係する何かがあったことを知る。第一号に答えが書いてあると推理した折木だったが、文集「氷菓」は創刊号が欠けていた。