寄生彼女サナ 砂義出雲 ガガガ文庫

寄生彼女サナ (ガガガ文庫)

寄生虫がヒロインなラノベがいままであっただろうか。朝、パンタグラフを使って感電起こしする従妹が出てくるラノベがあっただろうか。なかなか笑える本だった。伏線の張り方もうまいし、無理なく一冊でしっかりまとまっている。ヒロインはかわいいし、つっこみどころ満載だし、最後は謎の感動を巻き起こすという、それなりにおもしろい本でした。

増川唐人は、日本海裂頭条虫のパラシスタンス、サナに寄生される。パラシスタンスとは寄生虫が進化した姿だという。エロ妄想癖のある増川桜や、姉のようにしたう綺羅先生とどたばたしつつ。パラシスタンスに寄生されると思考が変わり攻撃的になる。親友を骨折させてしまった唐人は、サナに出ていけと言う。桜がアニサキスのパラシスタンスに飲み込まれ、サナと一緒に戦う。サナと生きていくことを決める。