ベン・トー 第12話 「国産うなぎ弁当 790kcal」

最終話。きりの良いところでまとめた感じか。原作の第三巻を終わった。最後の戦いに槍水先輩が関わってこなかった。てっきり病気を押して参加するものだと思った。オルトロスを駆逐するのではなく、出過ぎた杭のオルトロスに半額弁当を戦わずにゆずる、というやり方に意外性があって良かった。ラストで佐藤が先輩に弁当を持っていったことを知ったあやめが、諦めの笑みを浮かべて眉を逆立てた顔がかわいい。

槍水先輩の体調は悪いままだった。佐藤は先輩を置いてうなぎ弁当を獲ってくるべくスーパーAudreyへ向かう。オルトロスは三年前の悪夢を思い出していた。ヘラクレス棍棒は佐藤に取り引きを持ちかける。そして佐藤は走り去る。三年前、ひとり勝ちしていたオルトロスヘラクレス棍棒の策略によって、狼たちに戦わず半額弁当を差し出されるという屈辱を味わった。スーパーAudreyに現れた佐藤はオルトロスを静観していた。オルトロスが半額弁当を持っていこうとする姿を他の狼たちはただ黙って見ていた。しかし、佐藤の腹の虫を皮切りに、狼たちの戦いが始まる。オルトロスヘラクレス棍棒を倒し、佐藤はオルトロスを倒し、国産うなぎ弁当を手に入れる。病床の槍水先輩に月桂冠の国産うなぎ弁当を持っていき、一緒に食べる。おわり。

アニメが始まる前から、こんなぶっとんだ小説をアニメにするなんて大丈夫か、と思ったものだけど、かなり良いアニメだった。ありえない話や展開をまじめに煮詰めていくと、すばらしいものが出来るということを改めて感じた。