パパのいうことを聞きなさい! 6 松智洋 スーパーダッシュ文庫

パパのいうことを聞きなさい!  6 (スーパーダッシュ文庫)

主に莱香さんの話。やっぱ莱香さんいいなあ。普段は感情を表に出せないひとが感情を出して涙を流すってのはいい。莱香さんが主人公へ向ける感情が友だちだと思っているのだから、祐太から見れば泣ける。

バレンタインが近づき小鳥遊姉妹たちは祐太にチョコレートを渡そうと計画する。一方、莱香は進級にともない大学の校舎が別の場所に変わりロ研にも顔を出しにくくなること、また自分らしさとは何かに悩んでいた。祐太はなんとか相談に乗ろうと奮闘するものの空回りに終わる。空と美羽は莱香をチョコレートづくりの買いものに誘い、四人でたのしいひとときを過ごす。小鳥遊家でパーティを開いた翌日、莱香は祐太を自分の実家に招き、自分の思っていることを話す。莱香は論理的に話すように子どものころから親にしつけられており、合理的ではないことを排除してきた。しかし、祐太や小鳥遊姉妹と交流し、論理的ではない、自分の気持ちに従うことの大切さに気がついた。莱香は小鳥遊家の近くに引っ越してくる。