『ゼロの使い魔10 イーヴァルディの勇者』

前巻からのつづき。ガリアを裏切ったタバサは、騎士の称号をはく奪され、ビダーシャルと名乗るエルフの男に連れて行かれてしまう。タバサの使い魔シルフィードことイルククゥは、才人たちにそれを伝え、才人たちはタバサを助けるために立ち上がる。ハルケギニアの東端にそびえるアーハンブラ城に幽閉されたタバサを救うため、才人たちはビダーシャルと戦い、タバサを助け出す。

ビダーシャルとの決着は意外とあっけない。

「そんないい子ちゃん、聞いてないのよ。褒めろって言ったの。あんたの主人を、あんたの支配者を、あんたの神を、褒めろって言ったの。聞こえなかった? 死んどく?」pp.256-257。やべえ。おもわずひれ伏してしまう。

"わたしは仕えるべき勇者を見つけたのだろうか"
p.260

タバサがかわいくて死にそうです。

あとがき、「主人公は登場人物すべての女の子と恋せねばならない、とは二十一世紀の作家、ヤマグチノボルの弁ですので、ぼくはこれを踏襲したいと思います」さすがヤマグチノボルは言うことが違う。