『カレとカノジョと召喚魔法4』

カレとカノジョと召喚魔法〈4〉 (電撃文庫)

カレとカノジョと召喚魔法〈4〉 (電撃文庫)

雪子、遊矢、律乃、美樹の四人は学園祭の報酬として二泊三日の温泉旅行に行くことになる。怜は他に予定があるということだったが、旅館外庭でばったり会ってしまう。そして怜のことを「姉様」と呼ぶ、怜の妹・ゼルフィもあらわれ……。

意外性のある設定や物語の進め方が、圧倒的におもしろいです。今巻に出てきた新たな事実、「オリジナル」という要素、怜の境遇、ラストへ向けた伏線の張り方は巧みとしか言いようがありません。

怜が悪魔になる転生前は女で、どんなことでも完璧にこなす娘だったと語られます。そして、怜を転生させた悪魔の中の悪魔、「オリジナル」と呼ばれる天地創造の時代からいた6柱のひとりヴィータ・マギンが物語をさらに引っ掻き回します。