やおいメモ
通常の(主に男性向けの)エロゲではプレーヤーが人間として世界に参加し、恋愛に失敗することもあるのに対して、やおい的な世界では、鑑賞者は基本的にその世界に入り込まず、傍観者・構築者・夢想者・第三者・神の立場にとどまる。
今まで考えもしなかった自分は目からうろこが落ちた気分です。
やおい作品には、男性のエロゲーユーザからみた、いわゆる自分が投射(ある種の同一視)するための主人公がいないのだから、当たり前といえば、当たり前のことかもしれません(乙女ゲーはまた別の考え方?)。こういった考え方を根本としたことを腐女子一般が持っているのだとすれば、今まで自分が考えていた「やおい」というものと、腐女子が萌える「やおい」というものに大きな隔たりがあったのかもしれない、と思うのでした。
「エロゲは「この世界を自分の欲望のままに生きたい」というある意味「健全」な話だが、やおいは「この世界で生きたくない」という話。
」「エロゲは動物的に人間社会無視、やおいは妖精的に人間社会無視、と言えるかもしれない。
」という記述も、やおいへの理解につながるかも。