グスコーブドリの伝記

グスコーブドリの伝記』を見てきました。

映画『グスコーブドリの伝記』

杉井ギサブロー監督の『銀河鉄道の夜』や、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が大好きなので、期待して見に行きました。

原作は未読。評価が難しいアニメだと思うけど、あたしはそれほどおもしろいと思わなかった。見どころがいまひとつないことと、結局最後がどうなったのかわからなかったことによる。ネリの演技は下手だった。

あらすじ

イーハトーブの森に、少年のグスコーブドリ(小栗旬)が、妹のネリ(忽那汐里)とお父さんとお母さんと幸せに暮らしていた。ある年から、夏にも寒さがつづき、農作物が育たなくなる。お父さんは家を出ていってしまい、お母さんもお父さんを追って家を出てしまう。目の光る男が家に現れ、ネリを連れ去ってしまう。

ネリと男を追いかけたブドリは、網掛けの工場で働き始める。まりのようなてぐすを木に向かって投げる仕事をする。養蚕の工場だった。

旅をつづけるブドリは、山あいの村で赤ひげ(林家正蔵)と出会い、数年赤ひげのもとで農業をおこなう。

赤ひげに暇を出されたブドリは電車に乗り街へ向かう。「銀河ステーション」に到着し、ネリを連れ去った男を見つけ追いかける。塔をのぼり、男のあとを追うブドリは、見世物小屋の絵にネリを見つける。

ブドリが目を覚ますと電車の中だった。街で大学へ向かい、クーボー博士に出会う。クーボー博士の紹介で、ブドリはイーハトーブ火山局に勤め始める。サンムトリ火山の噴火で溶岩が町へ向かわないように火山局が山を爆破する。

火山局で数年働いたある年、ふたたび寒い夏がつづき、ブドリは火山を噴火させれば炭酸ガスによってイーハトーブを暖かく出来ないかと考える。ブドリは火山を噴火させる。ブドリの功績で、寒い夏が終わり、寒さに苦しむブドリやネリたちのようなひとを救う。おわり。

メモ

青空文庫:図書カード:グスコーブドリの伝記

原作には、ブドリが「銀河ステーション」で見た夢の部分がない。途中で大人になったネリと再会する。映画ではブドリが火山を噴火させようと考えて実行するまでが描かれていない。またブドリが自己犠牲で火山を噴火させたことも暗黙になっていた。