マケン姫っ! 魔導検警機構活動報告書 野村193 富士見ファンタジア文庫

マケン姫っ! 魔導検警機構活動報告書 (富士見ファンタジア文庫)

内容的には、まあこんなもんだろうなーという感じだった。この本を読む目的としては、春恋の照れににやにやして、イナホにまとわりつかれて、コダマに電撃をくらうというお決まりの展開をたのしむってことだろうから、満足した。タケルが男気を見せたのでアズキが胸キュンなんてシーンもあったし。漫画で、コダマがタケルたちの部屋に住むために「同室の子が変な宗教にハマってまして 夜な夜な奇妙な呪文を……」と言ったことを伏線として使っているのがうまいと思った。

漫画第二巻のVENUSが現れる前で、タケルがマケンをもらう前の話。コダマの同室だった越前ヒカリが、コダマをかけてタケルとコダマクイズ対決。タケルはコダマの入れ知恵で、ヒカリの下着のセンスが悪いから出ていったと言って、コダマがヒカリと買いものに行く約束をして一件落着。イナホは胸の大きさに悩んでいた。学園で女子生徒の胸が大きくなったり小さくなったりする現象がおこる。イナホは身体が中学生くらいの大きさになってしまう。犬崎マホのマケンの暴走によるものだった。アズキに、闇試合で生徒を負傷させた疑いがかかる。タケルはアズキを監視することになる。阿田乃マカがマケンで生徒を操りアズキのような戦い方をさせていた。アズキがマカを叩きのめす。タケルは強くなるために春恋に稽古してもらうことになる。うきうき気分の春恋は、タケルを連れて学園を警邏する。春恋は一年生の西尾ナルミに決闘を申し込まれ戦う。春恋はナルミの暴走したマケンに力を吸い取られて、無気力になってしまう。気丈に普通に振舞おうとする春恋だが、内心では考えることすべてが消極的になっていた。タケルは春恋の手をとって、再びナルミのマケンと戦い、春恋のムラクモでナルミのマケンを倒す。