『パーフェクトキス』

パーフェクトキス (MF文庫 ダ・ヴィンチ く 2-1)

パーフェクトキス (MF文庫 ダ・ヴィンチ く 2-1)

つまらないわけではないけど、強く印象に残るわけでもない。読む前にあまりにも期待し過ぎて失敗した。桑島由一の文章は好き。全体的に特筆するところが無い本だったかなあ。

大きく分けて「鍵穴ポエム」と短編集と「花」の三つ。鍵穴ポエム01、詩人になりたかった男が、絵本作家に頼まれて覚せい剤を使ったり鍵状の薬を使ったりして夢見る話。鍵穴ポエム02、無職で女性の家に住んでいるヒモな男が、自殺願望のある少女に会ったり女性に捨てられたりする話。花、「子供の頃の事故によって大きく変形している」顔をした少年が、病院に入院する盲目の女性と出会う話。

冒頭の「はじめに」と巻末の「最後にもう一度」が好き。