『いつも心に剣を1』

いつも心に剣を 1 (MF文庫J し 5-1)

いつも心に剣を 1 (MF文庫J し 5-1)

とにかく読みやすい文章だった。リズム感が良いというか、基本は三人称で、ところどころで登場人物の独白が折り込まれるという形の書き方。途中ユユが冤罪で死刑になるくだりは、レーレのはらわたが煮え繰り返るような憤りが伝わってきた。

魔女や魔王と戦う中世のような時代、ユユとレーレは田舎の家を飛び出し旅に出る。立ち寄った洞窟で偶然魔女の婚約指輪を見つけてしまい、体調が悪いレーレのため宿を借りようとユユは指輪を売ってしまう。指輪を見つけた町の司祭はユユを魔女だとして魔女裁判を受けさせる。ユユは無実の罪で処刑されてしまうが、間一髪のところで町に魔女たちが攻め入りユユをさらっていく。ユユを助けようとレーレは義勇兵にまぎれ魔女の城へ行く。その頃ユユは魔女たちの軍団に触れる。義勇兵を囮や盾にして戦う聖騎士団。レーレも一体の魔王を倒し、ユユを見つけ出す。