『魔女の生徒会長II 超悦者ジュリエット』

久しぶりに日日日の本が読みたくなったので。

表紙カバーの絵が折り返しの中までつづいているのはMFJ初かな。

学園を統一するために、シロオは「B校舎最強決定戦」を始める。先代生徒会長・耳寺ジュリエットは、腕の立つものを集め超悦卍四聖獣を結成し、生徒会を追い詰める。ジュリエットとロミオの悲劇なども語られつつ。シロオはジュリエットを超えるために蹴り倒す。おわり。

一緒にあそぼーよーとミミクロにじゃれつくオセロ。なんかやけに明るいな。オセロってこんなキャラだったけ。

異常に強い超悦者ジュリエット登場。なんていうか本当にくだらない内容の本だな。笑えるくだらなさと見るかは、紙一重かもしれない。

挿話/ロミオとジュリエット。美しい歌声を持つロミオが魔素汚染でどろどろに爛れて醜くなったジュリエットを見て絶叫する。この話が一番おもしろい。このジュリエットの境遇は、この本を読めてよかったと思える部分かも。

「けれど、妾は生き延びてしまった。このままお父様が妾の命を諦めてくれるとも思わんし、なぜ、妾の命が狙われた場所が帝都世紀末学園でなくてはいけなかったのか――色々と考えてみたが、嫌な予感しかせぬ。これから……お主も、大変ぢゃぞ」p.310。なんだこのまとめ台詞は。

ちょっと遊び過ぎていて、幼い感のある本だった。