『ゼロの使い魔6 贖罪の炎赤石』

ルイズはラ・ヴァリエールの領地に呼び出されていた。本格的に始まった戦争は、トリステインとゲルマニアの協力軍が、空に浮かぶアルビオンへと攻め入る戦いになる。ルイズは虚無の魔法初歩の初歩イリュージョンを使って敵をかく乱する。その頃トリステイン魔法学院では、アルビオンの陰謀によって学院の子弟たちが人質にとられようとしていた。学院子弟の訓練のために滞在していた銃士隊のアニエスは、故郷を焼き滅ぼされた仇を取るために戦う。炎蛇のコルベールの活躍で敵大将メンヌヴィルを倒すが、コルベールは帰らぬ人になる。つづく。

ルイズが成長したら、やさしくおちゃめで可愛らしいカトレアのようになるのだろうか、と思った才人。「ルイズは成長してもわたしみたいには、ならないわよ」p.88、ああカトレアお姉さま、うるわしい。

「お前が好きなんだよ! 顔見てるとドキドキすんだよ! それって好きってことじゃねーのかよ! だから好きなんだよ! それをテメエときたらぶちぶちと姫さまのご機嫌とりたいんでしょとかどこ見てたのとか、だったら行けばいいじゃないとか、ごちゃごちゃ言いやがって!」
「え? ええ?」
「とにかくテメエときたら可愛くねーんだよ! どういうことよ! なんで俺が命がけで戦ってると思ってんの! 好きだからだろうが! じゃなかったら部屋で寝てるっつの!」
pp.98-99

超名シーン。

小船の上で盛り上がる才人とルイズ。「好き、ルイズ大好き」p.105。最高に萌えた! それを見ていたラ・ヴァリエール公爵「えー、ルイズを捕まえて、塔に監禁しなさい。そうだな、少なくとも一年は出さんから、鎖を頑丈なものに取り替えておきなさい」p.106、最高に笑える。

あとがき。『ゼロ魔』を書くために絶叫する明らかに危ない人なヤマグチノボル