『アストロノト! 2』

アストロノト!〈2〉 (MF文庫J)

アストロノト!〈2〉 (MF文庫J)

さすが書き方がうまいなあと感じさせる赤松中学の二冊目。

突如現れた謎の天体が地球に落下しそうだということで、ノトたちが阻止するためにふたたび宇宙へ行く話。空から降ってきた謎の少女・ラキザミが新登場。

ナキアミに迫られて焦りまくるノト。

 ノトはナキアミを押し退けようと、がむしゃらにその柔らかい身体に手を伸ばして――
 ぬるっ!
 どこかの器官に指がすべり込んで、そこから垂れ出ていたなにか生暖かい液体を触ってしまった。
「どぅうううううううえええええあああああああああああ!!!」
 人生最大の慌てっぷりで、ノトは飛び上がる。
 やってもうた!
pp.82-83

エロ展開。ああノトかわいいよノト。

んで、そこに駆けつけてノトをぶっ飛ばそうとしたレンビアが階段から転げていくのを見てナキアミ――

 カンテラをひっくり返さないようにと視線を下げたとき――ベッドに座って階段の方を見ていたナキアミが目を一瞬キラーンと光らせ、しかもフッと笑ったような気がした。
p.88

黒過ぎる。

敵だったはずなのに味方として現れた、挿絵付きのルージーンがかっこよ過ぎる件。

ラキザミは、ノトとレンビアの子どもとナキアミの子どもの子ども、つまりノトの孫だということで。

なんか『物質転送(テレポーテ)』のおかげで、いくらでも歴史の修正がきく世界になってしまっているような気がするんじゃが。じゃあ暗黒時代(エッラ・デイ・ネロ)の世界から来たラキザミはどの時代の何者なんだというタイムパラドクス。

第三巻も期待。