あの夏で待ってる 第09話 「せんぱい」

おもしろいなあ。強く記憶に残るアニメだ。感情に深くうったえかけるシナリオは記憶に残りやすい。細部は忘れたとしても、おもしろいアニメだったという印象はずっと残る。人間関係と心の機微、シナリオのうまさが光るアニメだと思う。「動き出せ」という檸檬先輩のメッセージが良かった。『おねてぃ』の「停滞」を示唆したものにもとれる。海人とイチカがラブラブしている影で、泣いている柑菜、と柑菜に思いをよせる哲郎、を見てもやもやする美桜。この構図が話を盛り上げる。イチカが宇宙人だとわかって、ここから一気に終わりにむかって進む感じか。

「そう、動くのよ、とまらずに、前に」

つづきから。イチカがみんなに、自分は宇宙人だと告白する。海人はいつも通り振舞おうとするが、イチカは海人たちを避けていた。海人は自分の出来ることをしようと、イチカの記憶の場所を写真に収めながら探す。それを見ていた柑菜は、イチカに対してがまん出来なくなる。柑菜は、自分が海人のことが好きなことをイチカに告げ、イチカが海人の気持ちを知っていて、イチカも海人のことが好きだと思い知らせる。柑菜は泣き、哲郎がなぐさめ、美桜はひざをかかえる。イチカは海人のところへ行き、海人からイチカに告白して、キスする。

「それから」「これで五回目」