『神様のおきにいり4 ねこまたの巻』

神様のおきにいり〈4〉ねこまたの巻 (MF文庫J)

神様のおきにいり〈4〉ねこまたの巻 (MF文庫J)

これで終わるには惜しい作品。完結したわけではないから、また続編を書いてほしいにゃあと思った。

黒服の麗人が珠枝のことを探しているらしい。エビス様騒動は終わったが珠枝は小さいままだった。それは近所の猫・マロニャーに霊力を預けているためだと珠枝は言う。智宏は件の麗人、オオヒロが珠枝の力を狙っていると知り、マロニャーを探すことに。珠枝の姿で兼康に懐くマロニャーを見つけ、兼康にキレそうになりつつ。マヤの力も借りて、猫たちが集会をする「猫又権現」のまつられた廃村へと足を踏み入れ化かされてしまう智宏。妖怪町内会主催・流しそうめん大会になごんだりしつつ、オオヒロはコヒロの姉だと知る。マロニャーから珠枝の力を取り戻すべく、智宏は真希とともに猫の集まる廃村へと再び訪れる。猫又権現を呼び出すための祭りを催している猫たち。真希は縛鎖を使って猫を止めようとするが失敗し、縛鎖の小人・家鳴りたちは暴走してしまうが、オオヒロの登場で場は収められる。智宏はオオヒロと珠枝を説得して、これからも珠枝と暮らしていくという選択をして、おわり。

珠枝の姿になったマロニャーを膝に乗せる兼康。はたからみれば冴えない壮年男が、10才くらいの少女に猫のコスプレをさせて愛でているようにみえる犯罪者。

で、それを見た智宏「ああ、落ち着いてる。落ち着いているとも。俺はいたって冷静だよ。だから、いまから警察に電話をする。あの男を社会的に抹殺するために」p.70。落ち着いて智宏くん……。

力を借りるためにマヤに会いに行く智宏。「お兄たんは、だれか探してるのかなー」p.81。やばいくらいかわいいなマヤは。

MF文庫Jの本の中でもおきにいりの作品です。