『ホーンテッド!』

ホーンテッド! (MF文庫J)

ホーンテッド! (MF文庫J)

プロローグで、ヒロインが内臓と脳漿をぶちまけて絶命しました。

ひかり、噴いた。『ねくろま。』のヒカリと性格が似ているなと思ったら同じ名前かよ。というかヒカリの原型がこの娘なんじゃね。

プロローグが120ページまで続くわけだが。

「えへへ、私、刃物の扱いだけは得意なんです。慣れてますから」
「……どうして慣れたかは怖いから聞かないでおくよ」
「じゃあヒントだけ。……手首
「だから言うなってのに!」
「冗談ですよ。本当は小動物を――」
「もっと悪いわ!」
pp.95-96

笑える。

ひかりに好きだと告白されて、ひかりに嫌われる方法を考える主人公。でもひかりは主人公のことを好きということを説き伏せる。この一連の流れのひかりがかわい過ぎる。

読たんの本を読んで「私みたいなごみ虫が生きていてすみません」みたいな超ネガティブ思考の娘を初めて好きになったかもしれません。キャラクターの作り方というかそれぞれの魅力の見せ方がうまい。

以下ネタばれ。というか次巻以降のネタばれ。

正直な話、ラストで主人公がひかりに自分は女だと言うシーンは、主人公がひかりを遠ざけるためについた嘘だと思っていました。だから第二巻の冒頭を読んだ瞬間に残念な気持ちになったり。