『カレとカノジョと召喚魔法』

カレとカノジョと召喚魔法 (電撃文庫)

カレとカノジョと召喚魔法 (電撃文庫)

 どうしたもんかなー、というのが彼女の率直な感想だった。

と、召喚された悪魔の少女の感想から始まる本書。プロローグで、足を切断しなくてはいけないほどの重傷を負ったヒロインを治すために、自分を犠牲にする幼い頃の主人公に感銘を受けて読むことにしました。

一応、主人公(男)とヒロインがいるものの、物語の視点はヒロインを中心に書かれています。事件を調査したり推理したり、貧乳に悩んだり。

全体的に推理小説という感じです。

続巻が出ていますが、この一冊で非常に上手くまとまったシナリオです。逆にいえば、まとまり過ぎていて、続巻なんか出せるのかという感じはありますが。最後まで読むと、続きはどんな展開になるんだろうと気になりました。

四章のヒロインが幼い頃に足を怪我した経緯や気持ちを書いた部分が一番印象に残りました。