ネクラ、マリア、でびる

ネクラ少女は黒魔法で恋をする熊谷雅人、絵:えれっと、MF文庫、2006.01

ネクラ少女は黒魔法で恋をする (MF文庫J)

ネクラ少女は黒魔法で恋をする (MF文庫J)

根暗で超内弁慶、しかし心の中では毒づいている少女が、黒魔法を使って垢抜けてかわいくなり、演劇部の先輩に恋焦がれていくという話。

眼鏡で根暗な少女が変わっていくという話は、往々にして「前の性格の方がかわいかった」と個人的な印象を抱くことが多いのですが、この作品は読後の清々しさもあって、不思議と安心して成長を見守れました。

内弁慶でもじもじしている一方で、心の中では「弓ヶ浜先輩はツンツン髪を揺らして、嬉しそうに何度も頷いた。そのまま地面に押しつぶして、身長をさらに縮めてやろうかと思ったが、それはやめておいた」というようなことを考えているヒロインに萌えた。

後輩がブログで「結構おすすめ、つかよめー」というようなことを云っていたので読むことに。

おすすめです。

マリア様がみてる今野緒雪、絵:ひびき玲音コバルト文庫、1998.05

マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)

マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)

アニメが激しくおもしろかったので読むことに。

もっと硬い文章で書かれている作品なのかと思っていましたが、主人公の祐巳がごく普通の女の子なので、自然な文章ですらすらと読むことができました。

『でびるbox あくまで姉妹!』あおしまたかし、絵:爆天童電撃文庫、2006.06

これでなかなか心温まるお話。

べ、べつにあんたに読んでもらうために書いたんじゃないんだから! でも……そ、そこまでいうならしかたないから読ませてあげるわ……。か、勘違いしないでよね! あんただからってワケじゃ、絶対、絶対、ないんだからぁっ!
あとがきより

作中のツンデレ率は低いですが、このあとがきを読んで萌えた人は買って損はしないと思います。